『千円札は拾うな。』安田佳生

●人と同じことを人より長い時間やることを「努力」とは言わない。サボらずにまじめに勤めることが「勤勉」ではない。人と違う結果を出すために、新しいやる方を考え実行することが「勤勉」であり、最も短い時間で成果を出すための工夫をすることが「努力」である。

●多くの人は成長するということは知識や経験やいろんなことを身につけていくことだと思っている。だからなかなか手放すことができない。だが本当は身につけたものを捨てたときに初めて成長するのである。

●スキルアップと成長は違う。スキルは身につけていくものだが、成長とは変化することだ。過去の自分を捨てることによって、人は初めて新しい自分を得ることができるのである。

●ビジネスは、頑張って努力して百メートルを九.五秒で走るより、全く別の方法で百メートルを五秒で移動した者が勝つ世界なのだ。考える前に「不可能だ」と決めつけてしまっては何も思いつかない。「常識」から外れたものはすべて「非常識」だと思いがちだが、常識と非常識の周りには、どちらにも属さない「常識外」という未知の可能性が満ち溢れている。

●経営というのは、「売り上げを買っている」と経営者が自覚することから始まる。そう自覚しない限り、お金を使っているという意識は生まれない。

●何をもって「もったいない」とするのか、「無駄」とするのか、「贅沢」とするのかという基準は自分の中にしか存在しない。自分の人生を納得できるものにするためには、常識や、他人や社会の基準に惑わされない自分自身の「軸」が必要なのである。「明らかな答えのないもの」の答えを考え、自分の「軸」をはっきりさせることがとても大切なのだ。

●企業文化というのも、これからは「数や量」ではなく「質や美意識」を追求していく時期に来ている。日本にはまだそうした世界に影響を与えるような「文化」があるはずだ。日本の企業が、そうしたものを提供できる成熟した企業になるためには、そろそろ「効率」という価値観を捨てて「美意識」や「質」に目を向けることが必要なのだ。

ex) 五百円のワインと二万円のワインの違いは「味」ではなく「文化」の違いである。「文化」とはワインを作っているシャトーの歴史だったり、ブドウを守ってきた人々の歴史でだったり、そのワインが秘めているさまざまな「ストーリー」のことである。

●メリットとデメリットを考えて、メリットの多いほうを採るというのは決断ではなく判断である。メリットもデメリットも同じでどちらを選べばいいかわからないとき、そういう状態で下すものこそが「決断」なのだ。その判断できないものを決めるとき、最も大切なのが「早さ」である。どちらを選んでも当たる確率が半々なら、早いほうが絶対にいい。

●やるかやらないかというときは、それが新しいものであればやる。今やっていることを続けるか続けないかというときは、それが今までずっとやってきたことならやめる。今のようにめまぐるしく価値観が変わるような時代は、昨日と同じことを今日も続けていたのでは、どんどん取り残されていってしまうからだ。

●自分には似合わない服をすすめられることもあるが、それでも着る。今の自分に合う服を着るのではなく、オシャレな服のほうに自分を合わせていくことが大事だ。絶対に間違っていないと信じている自分のフィルターが邪魔をしていることもあるのだ。今の会社の事業や規模に合った戦略を選んではいけない。

●自分が成長し、自分がその仕事のキーマンになったら、次はメンバーを育てて、自分がいなくてもできる状態を作ることが必要なのだ。その「自分がいなくてもいい状態」、つまり自分が不要な状態を作ること、これこそが「給料を下げる努力」である。だが実際には、自分の給料を下げる努力をした人の給料は、さらに上がってしまうのである。

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