岡野のクロスがヘッドで流し込まれた瞬間に渾身のガッツポーズ。背後に控える仲間のほうを振り向いて揉みくちゃ。漸く開放されてピッチを見るとなんかおかしい。ピッチが見えんと思ったら、なんと眼鏡がない。眼鏡を探す。メガネ、メガネ・・・、と仲間の足許に転がった眼鏡発見。片目のレンズが外れてるじゃねーか。あーあ。
じっくりと裏で回しながら、ディフェンスラインの裏を突いてくるやり方は去年までの自分らを見てるようだった。危うく蒙古斑の残る餓鬼に蹴りこまれるところだったが、なんとか都築が好セーブ。対してうちらはいい形をまったく作れない。ボールの落ち着かせどころがなく、前節の前半を再現。
しかし前節のような思いがけないゴールが今日は前半のうちに出た。それも2本。闘莉王のフィードを達也がいとも簡単に流し込む形。そのあまりにもあっさりとしたゴールに、喜ぶ周囲の中にあって俺らは皆飽きれ顔。
2点差で折り返してスタンドの雰囲気だけは楽勝ムードの中、後半になっても点差とは裏腹に押し込まれる一方。こちらのサイドに全然やってこない展開でまったく面白くない。半ば予定通りにCKをドンピシャで蹴り込まれて1点差に詰め寄られる。永井が1本ゴール前でロングボールを落として決定的なシーンを作るも、結果にはつながらず、達也も削られて交代。
何度浦和レッズコールをすりゃいいんだ。苦しい場面の連続。いつ同点にされてもおかしくない状況にて岡野投入。もうこれしかないという策だったが、その岡野がわずか1分できっちりと冒頭のシーンを演出してくれたのだった。
本当に岡野のクロスにはシビレタ。劣勢のチームにプレーをもって喝を入れた、スピリットのこもった本当に素晴らしいプレーだった。
それにしても、チームの形が出ないまま今日も終わってしまった。完全に相手のやり方を受けてのカウンターフットボール。失点をCK1本に抑えられたのも、カウンターで2本決められたのも、まぐれもいいとこ。去年カップ戦決勝直後のゲームで同じ讀賣を完全に圧倒したあのゲームを思い浮かべると、何とも寂しい内容だった。あのゲームはカップウィナーに相応しいものだったが、今日の内容は果たしてリーグチャンピオンに相応しいと言えるものだっただろうか。
この状況を変える鍵は山瀬が握っているような気がするのは、気のせいだろうか。守備を意識しているのはよくわかるのだが、もっと積極的にボールを触ってゲームをこちらから動かしてもらいたい。今日のゴールが良い転機になってくれることを祈りたい。
さて、これで磐田がコケてくれれば、再び優勝争いが現実味を帯びてくるわけだが・・・、いかに。



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