決勝の舞台に立った以上、勝てる可能性は大いにあった。
だがそこにはあと1枚の歴然とした壁が立ちはだかっていたように思う。
10年にして初めての舞台を楽しめたか?
答えはノーだった。
仲間の尽力でなんとか声を出せる環境に身を置いたものの、
俺たちの周りはいわゆる『地蔵』。
最上段にいたから、自分達の後ろからの声がなく、
凄まじい向かい風の影響もあって、まったく声が出ていないように感じた。
確かに鹿を上回っていたかもしれない。
だが埼スタではいつもあのぐらい出ていると思うし、
試合を左右するような圧倒的な雰囲気は作れていなかった。
ただただ、周りにどうやって声を出させようかに専念した。
太鼓の音すら聞こえず、振り上げられるバチの動きに
すべての神経を集中させて周りを鼓舞した。
拡声器を持ってきていたAniyansの方に、
もっと煽ってくれるように頼みにいったり・・・。
そんな苦労をしている間に、タイムアップを迎えてしまった。
こういう場数を踏んで、初めて栄冠を勝ち取ることができるのだと
「経験」という言葉の重みを思い知らされた。
リーグ戦、残り4試合。
俺はいつも通りに全力を尽くして、浦和のフットボールを楽しむぜ。(R)
俺たちのヒーロー ゼリコ・ペトロヴィッチのお言葉
「今からでも遅くないからレンタルでベンチに入れてくれ」
サンスポ 02/11/05
「スペインにもフレンチにもオランダにもイングランドにもイタリアにもこんなに素晴らしいサポーターはいない」
勢太郎のちょっと立ち話 02/11/05


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