17時間に及ぶ移動の末、眼前に繰り広げられたのは、相変わらずの「追い越し禁止サッカー」だった。
マンツーマンのDFは、最後の最後までマークに忠実。
3トップぎみの相手FWがポジションチェンジしたところにクロスを放り込まれると、あとは神頼み。
再三のピンチを運に任せて守り抜いたが、前半ラスト5分にとうとう失点。
攻撃も前に楔を入れたら、ポストになった人間が自力で前を向かなければならない。
後ろにもどしたら最後、そのボールは自陣深くまで送り返されてしまう。
失点直後、トッゥトのシュートが達也への絶好のパスとなり、運良く同点に追いついたから良かったものの、後半も相変わらずの個人技への賭けに終始。
選手たちにまったく自由度がなく、ポジションチェンジがない(許されない?)追い越し禁止サッカーに疲労感を感じながらも、太鼓を使わない手拍子応援の完成度を求めて叫びつづける。
広島のどん底状態と退場、あとは運で凌ぎきった試合に決着をつけたのは、なんとオフトの寵児、内舘だった。
中盤の底に位置するはずのウッチ-が、試合中ずっと相手1人をマークしつづけ、最終ラインに吸収されていく様子に、ただただ苦笑いするしかなかった。
そのウッチ-が、なぜかあの場面だけ、平川を「追い越し」てサイドのスペースに駆け上がってきたのである。
ちょうど我々の眼前で放り込もうと振り下ろした左足は、あの時、確かにボールにヒットしなかった。
ジャストミートせずにふらふらっと二アポストに向かって飛んでいったボールに、またしても運良くトッゥトが先にさわり、ボールはゴールの中に転々と入っていった。
往復34時間の移動と比べても、勝ち点2は重い。
結果には満足しているが、追い越し規制が解除されない限り、フラストレーションは溜まる一方だ。
これで運に見放されたら・・・。


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