2002年6月アーカイブ

決勝ブラジルxドイツ1 (640x480, 146Kb)決勝ブラジルxドイツ2 (640x480, 146Kb)

RJ2001_w20020630.mpg (376Kb)
「走れぐず共」というフレーズが示すとおりに大黒柱として君臨してきた、ドイツの守護神カーンのファンブルがすべてだった。
たった1度のミスで歴史が動く。フットボールとは恐ろしいものだ。
だが今大会での彼の偉大なるプレーは尊敬という形で我々の心に残りつづける。

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カフーがトロフィーを掲げ、折鶴が舞う光景を眺めながら、「やっぱり俺達も勝ちたい」という気持ちが膨らんできた。この気持ちは厚顔無恥な妄想だろうか。あのスタジアムでこの気持ちを共有してくれた日本人はいるだろうか。

いつまでも人気選手を追っかけて、親善試合でお祭り騒ぎをしているようではだめだ。選手もサポーターも真剣にサッカーに取り組まなければならない。厳しい現実に向き合って、どうやったら勝てるのかを本気で考えなければならない。

俺達はうちから選手を出していないこと、お祭り騒ぎを目当てにスタジアムに来る輩に嫌気がさしたことで「代表戦は関係ない」というスタンスでワールドカップを迎えていた。

だが、もうそんなことは言っていられない。こんな最高の経験をしてしまった以上、ここを目指す以外に何の目的があろうか。ベスト16なんかで「よくやった」なんて言えるのか? いつの日かこの舞台で最高の勝負を展開し、勝つんだ!

そのために、まずはリーグ戦に全力を傾けます。
国民のサッカーに対する姿勢を変えるには、浦和のようなチームがリーグ優勝することが必要だと思うから。

関係ないと言いつつ、今日で最後の6試合目となりました。
始まるまでは4日の日本対ベルギー戦しかチケット持ってなかったのに・・・。

今大会にいろいろと不満はあったけど、やっぱりフットボールは最高なんです。

このワールドカップでの経験をもって厳しい日常=リーグ戦に臨むことができる、ということに気持ちが高揚しています。はやくリーグ戦をやりたい!

では、横浜で最後の経験をしてきます。

トッゥト、エメ、アリソンには申し訳ないが、俺達は「ドイチュラント!!」で行ってきます。

顔がいいだけじゃないのよ、私の王子様は。

5試合目にして初めて得られた濃密な時間。トルコ人の群集の真っ只中での90分、堪能した。惜しくも敗れてしまったが、勇猛果敢にチャレンジしつづけたフットボーラー達。姿が見えなくなるまで拍手で送った。すばらしい体験ができた。

準決勝ブラジルxトルコ1 (640x480, 146Kb)準決勝ブラジルxトルコ2 (640x480, 149Kb)
準決勝ブラジルxトルコ3 (640x480, 145Kb)

日本代表でのお祭り騒ぎ。
モヒカンに国旗のマント。

このままでは94年大会を開催したアメリカと同じように、ブームとして風化してしまう。

わずかなチャンスは準決勝にあるのではないか。
埼スタでの「日本vsイングランド」。

何かの間違いでこのカードが実現されたとき、日本人はどうするか?

絶好の位置からのFK。蹴るのはもちろんベッカム。
絶叫のブーイングか、写真のフラッシュか。

過度の期待はやめにしたほうがいいか。
いずれにしろ、日本にフットボール文化を植え付けるチャンスは残りわずかしかない。

決勝1回戦のスペイン対アイルランド。

これまでのゲームと同じように、あっという一瞬の隙を突かれて失点したアイルランド。後半、ラウルの怪我でスペインは完全な守りに入る。

唯一の決定機、PKもはずしてしまいロスタイムに突入。例によって緑に埋められたゴール裏にも敗戦ムードが漂う。

そこで再び起こった奇蹟。
ワールドカップ4度目の出場、スペインDFイエロがファールを取られPK。90分にしてついに同点に追いついたのだった。

テレビに映し出されたのはゴール裏最前列に陣取った、アイルランドサポのおやじ。マフラーを握り締めながらポロポロと涙を流すその姿に、熱いものがこみ上げてきた。

いい年したおやじが1本のゴールにすべてを賭ける・・・。

サッカーが日常化していない日本人たちに、この感動が伝わっただろうか。

例えベッカムが芸術的なFKを決め、このワールドカップに優勝したとしても、俺にはあの瞬間がワールドカップで1番の感動になるだろう。

・・・・・

いよいよリーグ戦再開まで1ヶ月を切った。
俺も早く真剣勝負に身を投じたいぜ。

そして浦和にもあの感動があることをわからせてやるんだ。

決勝1回戦デンマークxイングランド (640x480, 147Kb)

新潟駅に降り立った時点でようやく腹が据わった。

駅周辺は、ベッカム、ベッカム、ベッカム。
俄か日本人イングランドファンでごった返す光景を見て、我々は今日はデンマークにつこうと決心したのだった。俺はイングランドTシャツを脱ぎ捨てた。Jさんは赤字に白十字のフェイスペイントだ。

デンマークには96年後半に浦和でプレーしたブライアン・スティーン・ニールセンがいる。

柏に7-0で勝利した国立でのゲームや天皇杯準決勝でのグッバイゲームなど、印象深い。俺的にはクレバーなボランチとして好みの選手だったが、オジェックの退任で構想外になってしまった。

そのニールセンはベンチスタート。
圧倒的イングランドホームのスタジアムの中、2階席でデンマークコールを発する。呼応するのは数人のデンマーク人のみ。出す声、出す声すべてイングランドコールにかぶせられてしまう。

雰囲気に飲み込まれたデンマークはミスから2失点を喫すると、前半終了間際にも完璧にやられて3-0。

スタジアムは酔っ払いイングランド人と便乗日本人ファンの天国になってしまった。

「スリー ノー トゥ ジ イングランド」

ゴー・ウエストのリズムで連呼される中、俺と指で数えられるほどしかいないデンマーク人たちはうなだれながら後半45分の悲しみを耐えた。

デンマークはボールをまわしてチャンスを伺ったが、最後の勝負までもっていけなかった。イングランドは埼スタで見たときとはまったく別のチームだったのだ。
そして9割5分を支配した、中立地とは思えない雰囲気でのトーナメント戦は、デンマークにはあまりにも酷だった。

せめて日本人は最後までゲームを見てほしかった。最後まで戦ったデンマークチームを称えるべきだった。まあ、あれだけの酔っ払いイングランド人が、ある意味魅力的なショーを繰りひろげていたら、それに目がいってしまうのは仕方のないことだけれど・・・。

結局、ニールセンのプレーは見ることができなかった。残念だった。

カメルーンxドイツ (640x480, 137Kb)

カメルーンのスピードに翻弄され、カードをもらいまくったドイツ。
退場で1人少ない状況ながら、後半立ち上がりの隙を突いて先制し、その後もしのぎ続ける。

圧倒的に攻め込みながらゴールが奪えないカメルーンも、ついにイエロー2枚で10人に。
数的優位を生かすことができず、意気消沈するライオンたち。

やつらはその瞬間を待っていた。
久々にいい形でボールを奪ったドイツが速攻を仕掛ける。

「ここが勝負か?」コンマ何秒かの思考から戻ってきた時にはすでにゴール前。
クローゼのヘッドがグサッと突き刺さった。

カメルーンが初めて集中を切らしたこの一瞬で、勝敗の行方は決まった。
なんという勝負強さ!

ドイツという伝統国の底力を体感できたことは、今後のサポート人生にとって大きな糧となるだろう。

ベルギーマフラー (640x480, 136Kb)

ゲーム終了後、美園までの帰り道。混乱をさけるためにホーム側、アウェー側の通路は塀で遮られていた。それでもなんとか途中の隙間からアウェー側の通路に入り、ベルギー人を捕まえて交渉。

ちょっと考えていたようだったが、マフラーを交換してもらった。「日本とベルギーが予選通過だ。」そんな言葉をかけて別れた。

過剰な警備に邪魔されたものの、これで少しは地元で試合をした意味があったと悦に入っていた。

が、しかし。

やはり混んでいたので、そのベルギー人からちょっと離れた距離でしばらく歩いていたのだが、そのベルギー人は俺が渡したマフラーをひょいと警備用の黄色いポストに置き、そのままスタスタと歩いていったのだ。

彼にとっては日本なんかと引き分けたことが許せなかったのであろう。

もし俺が普段のリーグ戦で相手チームのマフラーを渡されたらどうするか・・・。

あの時だけでも、笑ってマフラーを譲ってくれた彼に感謝しよう。

WCUPベルギーvs日本 (640x480, 151Kb)

ハーフタイムに入ってJさんが「もういいよ。後ろじゃなくて試合見なよ・・・。」ポツリとささやいた。4年前フランスまで行きながらスタジアムに入れなかった彼女。こんなはずじゃないと今にも泣き出しそうな悲しい顔をしている。

・・・・・

国家斉唱が終わり、いざ試合が始まると、まさかとは思ったが予想通りの展開。自分がいる210ゲート上のブロックは立ってはいるものの、声は限りなくゼロ。隣のブロックなど、「おーい見えないぞ、座ってくれい」の声で全員着席。もちろんダンマリ。

これがチケット1枚に20万の値がつくような試合の雰囲気なのだろうか。これが初勝利を目指すホスト国のサポーターなのか。サポーターという表現すらおぞましい。おまえらみんな観光客じゃねーか。

やるからには勝ちたい。ホストとして出場するからには勝たなければならない。

「俺は浦和の人間であるが日本国民でもある」そう覚悟を決め、全力で周囲を煽った。南北で叩かれる太鼓に神経を集中し、声出しの基点となって応援をリード。試合は半分ぐらいしか見られなかったが、いつものように結果のために100%ファイトした。

それでも反応は悪かった。同点に追いついてようやっと声が聞こえるようにはなったが、響くのは声援ではなく、歓声。

そしてそれは逆転しても変わらなかった。普通、圧倒的ホームでひっくり返したらそのままノリノリでいけるだろ・・・。

自分を殺してまでも全力で鈴木や柳沢を応援したっていうのに、結局勝ち点2を失って終わってしまった。サポートが足りずに選手が最初からトップギアでいけなかったのが本当に残念でならない。

・・・・・

日本人は、自国開催によって何を残そうというのだろうか。

予選免除で失われたプライド。
事なかれ主義で失われた異文化との交流。
チケット騒動で失われた夢。

俺達はこれからも浦和のために全力を尽くせばいいんだ。
本当のワールドカップは4年後にドイツで楽しむことにしよう。

WCUPイングランドvsスウェーデン

日ごろのJで培った行動力を発揮し、当日13時半、ついにチケット現物を入手。イングランド対スウェーデンを視察。

状況としては8対2で完全なイングランドホーム。だが内容はスウェーデンの完勝で、サポーターの声出しでも後半は圧倒。

イングランドのプライドを感じにいったはずが、むしろスウェーデンのプライドを存分に味わった。

イングランドは中盤がまったく機能せず。このままいけばイングランドは予選敗退するでしょうな。

カテゴリー1なんて高級な席に座ってしまったので、ど素人の方々の「この雰囲気は日本では出せないな」というような声を何度か耳にしましたが、単純に声の出具合なら浦和の試合のほうが出てるでしょう。(そりゃワールドカップの試合と、1部残留争いとじゃモチベーションも違うだろうが、観る側の姿勢でも雰囲気は変るもんだと思う。)

Jリーグもちゃんと見たことのないあんたたちは、このお祭りが終われば日本のサッカーには見向きもしなくなるのだろうね。

いやでも俺達の狂喜する姿を拝ましてやりたい。

今日カメルーン-アイルランドを見ていてどうしても日本以外の雰囲気の中で観戦したくなりました。
とういことで、明日イングランド-スウェーデン行ってきまーす。

なんつったって、あたしは3度目の正直なんだからね!
ドーハの時、柱谷兄が中継で突っ伏して泣いていたのがいまだに忘れられないわ!!

ついに始まってしまいました。日韓共催ワールドカップ2002。開幕戦は湯浅さんの話を読んでたので「おっしゃるとおり」の感想。(湯浅健二のサッカーホームページ http://www.yuasakenji-soccer.com/index.html

そんなことより。
俺達のワールドカップ、6月4日のベルギー戦まで刻々と迫ってきているが、どんなスタンスで向かうべきか、なかなか決心のつかなかったこの1週間。

普段ボールが渡っただけでブーイングしている連中が出場しているチーム。
真剣勝負から遠ざかり、ミーハー連中がお祭り騒ぎするだけの代表戦。

身を切る戦いに傾注してきた俺が、一体どうすれば、リーグ戦と同じようなモチベーションにもっていくことができるのか。

今までJリーグの試合も見たことのない人たちがチケットを手に入れ、古くからサッカーを見つづけてきた人たちが締め出されるホーム開催のワールドカップ。

最悪の場合、もし立って応援してたら「見えねーよ」とか平気で突っ込まれる勢いなんではなかろうか・・・。

仮に応援しようという気持ちがあったにしても、まだ1度も勝ったことのない舞台で戦うチームをサポートするに十分なはずがない。

日本戦に申し込むのはやめるべきだったのではないか、と複雑な気持ちで過熱する報道を見聞きしていたところである文章に出会った。

その文章こそ、今の自分の心境を100%表現している。

『スタジアムに近寄ることすら許されない人たちの為にも、いざ試合となったら勝負に徹し、最大限サポートしよう』

と決心するとともに、
この陶酔から醒めたとき、

『いつか本当の「サッカーの感動」を呼び起こすその時まで、絶対に諦めずに戦う』

と再度誓った。(R)

豊田充穂「URAWAが待ち続けるもの」
http://www.uragi.com/column/toyota/kakorogu.htm

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