このゲームもチームの意図が見えぬまま、惰性の90分で完敗した。
前節と同様にギドを中盤の底に据えた3・5・2で臨んだこの試合、開始直後から前の試合の雰囲気そのままにいきなり攻め込まれる。対照的にキックオフから飛ばしていく名古屋の動きに全くついていけず、7分、12分とたて続けに失点。ようやっとむこうの攻撃が一息ついたところで、縦に放りこんだボールを永井が一人ドリブルで持ち込み、ペナルティエリア内で倒されてPK。これを磯貝が決めて1点差。その後ゲームのモメンタムを何度か引き戻すチャンスはあった。しかし浦和の攻撃といえばマンツーマンで張りつかれている2トップに対して、無理矢理ロングボールを放りこむだけに終始した。
後半になっても全く状況が変わらず、例によって福田と堀を投入。しかしその直後にダメ押しの3点目をとられ勝負あり。モニターを見ていても全く興奮する場面もなく、終ってしまった。
もう完全に泥沼状態。A代表の岡野、U-20の永井という自慢のツートップはしつこくマークされる。これはある程度仕方のないことで、そこを「おとり」として有効に利用し、他の糸口から攻め込んでいかなければならないのだが、クリエイティブな動きは全く感じられない。攻め込まれ何とかクリアーしてもそのボールはすべて相手にとられ防戦一方。ウイングバックもオーバーラップを仕掛けたくても、むこうのサイドの上がりに対して守りに入らざるを得ない。キープ率35%(日刊スポーツのデータによる)が示す悪循環はかなり重傷である。
これを打開する最初の一歩は、ボールに対する集中力だろう。キックオフ直後から意欲的に高い位置からプレスをかけ、相手がまだ動けないうちに足を使った攻撃で先取点をとること。先取点こそ今の浦和がもっとも欲しいものだろう。相手に自由にボールを持たせずプレッシャーをかけ続けていき、レッズが得意な速い展開のゲームに持ち込むことが大切である。もっともっと一所懸命にボールを追いかける選手の姿を見たいものである。それには監督が強調する「闘争心」が当然必要なのだ。
今の自分はレッズに対して少々冷やかな姿勢をとってしまっている。ゲームの映像を見ていても、テレビの前で「そこだ!」「勝負!」「逆が空いてる!」「あがれ!」などなど選手に対して短発の言葉(word)を叫んでしまう。以前は負けていても個々のプレーに対して、選手に感情移入しながら応援していた。それが最近はどうしても批判的な目で見てしまう。いや、見ざるを得ないのだ、あのレッズのスリリングな試合を体が覚えてしまったために。もっと自分を興奮させて欲しい。あのきれいに整った芝の上でサッカーできる喜びと、勝ちたいという情熱をもっと1つのプレーにこめて、いきいきとやって欲しい。そしてもっと私たちサポーターをいい意味で興奮させて欲しいのである。

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