1997年5月アーカイブ

私はもう駄目だと思いました。ロスタイムに入っての明らかな敵のハンドから失点。今日はボールに対する集中力というか勝利への意欲が久々に感じられ、私自身も楽しめたのでみんなよく頑張ったと。

しかし世界の頂点に立った男(BSのレッズ専属?の山本アナウンサーはこのフレーズを多用した)は、最後まであきらめないことを実践していたのだった。ギド・ブッフバルト。あんな弾丸シュートは見たことがない。そのシュートは確かに遮ろうとした敵に当たったはずだったが、ボールはその軌道を変えず一直線につき刺さったのだった。何かやってくれそうな雰囲気はあった。後半開始直後にエジウソンに先制ゴールを決められるも、直後にそのエジウソンが退場。相手がいなくなったギドは前への気持ちを表にし、何度もゴールを狙った。不得意な左足で打ったシュートは明らかにゴールマウスを外れたが、その気迫は空回りすることなく、他の選手たちのハートをしっかりとうち抜いたのだった。
ギドの気持ちに答えるように、後半29分にはなかなか回りとあっていなかった福田が同点ゴール。ロスタイムに1点ずつ取り合って突入した延長でも数的優位もあって怒涛の攻撃。今季初の延長ながら疲れも見せず、久々にみるレッズの速い展開に、興奮を抑えられない。そしてついに延長後半9分、速攻から広瀬・福田の元祖ホットラインの決勝弾。ついに駒場での初勝利を向かえたその瞬間をテレビカメラはとらえ損なってしまったが、待ちに待ったという歓声がすべてを物語っていた。
今回は何も言うまい。まだまだ改善の余地はあるとは思うが、今日ぐらいは勝利の美酒に酔いたい。せっかくこれからが楽しめるところなのにしばらく試合がないのは残念。でも今年の浦和はこれからだということを信じて待とう。(今回はくさすぎるぞ ← うれしすぎてひとりでつっこんでみた)

このゲームもチームの意図が見えぬまま、惰性の90分で完敗した。
前節と同様にギドを中盤の底に据えた3・5・2で臨んだこの試合、開始直後から前の試合の雰囲気そのままにいきなり攻め込まれる。対照的にキックオフから飛ばしていく名古屋の動きに全くついていけず、7分、12分とたて続けに失点。ようやっとむこうの攻撃が一息ついたところで、縦に放りこんだボールを永井が一人ドリブルで持ち込み、ペナルティエリア内で倒されてPK。これを磯貝が決めて1点差。その後ゲームのモメンタムを何度か引き戻すチャンスはあった。しかし浦和の攻撃といえばマンツーマンで張りつかれている2トップに対して、無理矢理ロングボールを放りこむだけに終始した。
後半になっても全く状況が変わらず、例によって福田と堀を投入。しかしその直後にダメ押しの3点目をとられ勝負あり。モニターを見ていても全く興奮する場面もなく、終ってしまった。
もう完全に泥沼状態。A代表の岡野、U-20の永井という自慢のツートップはしつこくマークされる。これはある程度仕方のないことで、そこを「おとり」として有効に利用し、他の糸口から攻め込んでいかなければならないのだが、クリエイティブな動きは全く感じられない。攻め込まれ何とかクリアーしてもそのボールはすべて相手にとられ防戦一方。ウイングバックもオーバーラップを仕掛けたくても、むこうのサイドの上がりに対して守りに入らざるを得ない。キープ率35%(日刊スポーツのデータによる)が示す悪循環はかなり重傷である。
これを打開する最初の一歩は、ボールに対する集中力だろう。キックオフ直後から意欲的に高い位置からプレスをかけ、相手がまだ動けないうちに足を使った攻撃で先取点をとること。先取点こそ今の浦和がもっとも欲しいものだろう。相手に自由にボールを持たせずプレッシャーをかけ続けていき、レッズが得意な速い展開のゲームに持ち込むことが大切である。もっともっと一所懸命にボールを追いかける選手の姿を見たいものである。それには監督が強調する「闘争心」が当然必要なのだ。
今の自分はレッズに対して少々冷やかな姿勢をとってしまっている。ゲームの映像を見ていても、テレビの前で「そこだ!」「勝負!」「逆が空いてる!」「あがれ!」などなど選手に対して短発の言葉(word)を叫んでしまう。以前は負けていても個々のプレーに対して、選手に感情移入しながら応援していた。それが最近はどうしても批判的な目で見てしまう。いや、見ざるを得ないのだ、あのレッズのスリリングな試合を体が覚えてしまったために。もっと自分を興奮させて欲しい。あのきれいに整った芝の上でサッカーできる喜びと、勝ちたいという情熱をもっと1つのプレーにこめて、いきいきとやって欲しい。そしてもっと私たちサポーターをいい意味で興奮させて欲しいのである。

ホーム4連敗。彼らにとって赤く染まった満員の駒場は、もはやプレッシャーでしかないのだろうか。
前節と同様の3・5・2でギドを中盤の底に置く陣形で臨んだこの試合、久々にの高い位置からのチェックが効いて、序盤からおせおせムード。しかし勢いはいいのだがうまい攻撃の形は作れず、シュートまでもっていけない状態。次第にジョルジーニョを中心に動きが良くなってきた鹿島に主導権は移っていく。そして教科書通りのポストプレーからジョルジーニョの教科書通りの低い弾道のシュートで先制される。結局決定的な場面を作れずに前半が終了して後半へ。
後半に入って早々にケッペルが仕掛けた。攻撃的MFのポジションに入りながらパス供給ができなかった磯貝に代えて福田。鹿島に押され気味で積極的な上がりを見せられなかった城定に代えて大柴。この2人を同時に投入し、攻撃的な意識をさらに高めようとする作戦。しかしこれは全くの裏目。そもそもストライカーの2人を本来とは別のポジションにおいたためにそれぞれが何をしていいかわからない状態に陥ってしまった。これが他の選手にも波及してチームとしてのサッカーが全く機能せずに、イライラ状態が続く。結局終了5分前というところでセットプレーから簡単に失点。直後にむこうの油断から福田が今季初ゴールをあげ、さらに無理矢理ドリブルで切れ込んだ福田が倒され同点PKかという場面もあった(実際は逆にPKを訴えた福田に異議のイエロー)が、時すでに遅く、最後には3点目まで献上してタイムアップ。試合後には怒ったサポーターから福田に十円玉や生卵がプレゼントされる始末だった。久しぶりにレッズを見ることができた私自身も、何とも締まりのないゲームを見せてくれた彼らに対して怒るべきか悲しむべきか、どうしていいかしばらくわからなかった。
選手たちは皆、自分が何をすべきかを見失っている。この責任はリーグ開幕以来、選手一人一人の個性を見抜くことができず、テストもせずに慣れない急造フォーメーションを敷いたりした監督にある。この試合でもそうだが、不慣れなポジションを選手に強要し過ぎる。昨年までオジェックが「ディシプリン(訓則)」と称して、各選手に自分がやるべきことを覚えこませて成果をあげてきた。それがもはや現監督のビジョンなき采配によって崩れ去っているのである。サポーターが監督にその戦略の説明を求めて詰め寄るのも当然だ。
結局はバウアーが抜けて中盤の底が安定しなくなったことが原因の1つ。今はギドをそこに置いているが、ファイティングスピリットは相変わらず旺盛でも、いざ攻撃の起点となった時は「自分が何とかしないと」という気持ちが大き過ぎて視野が狭くなってしまう。ここは好調を保っている土橋とサイドチェンジができる堀のダブルボランチが最善だと思う。もう一つの原因としてはウーベの代役がいないこと。決定力云々からさらに後退して決定機を作れなくなってしまった。磯貝もまだなれていない感じで、しかも持ち前の好不調の波は大きそうだ。ここはバウアーの代わりとして攻撃的MFで外国籍選手の補強は急務のように思われる。
細かいことを言い出すときりがないが、とにかくこんな迷えるレッズは見たくない。見たいのは展開の早いスピーディーで豪快なサッカーである。4敗目でもう優勝もないでしょう。後期とカップ戦に向けて自分たちのサッカーとは何かを見直してもう1度作り直すしかないでしょう。

堀に代わって磯貝をついにスタメンで起用。福田を外して久しぶりに基本的な3・5・2システムで、神戸との初対決に勝利した。
岡野が本来のポジションに戻って1得点1アシストの結果を残した。今まで変則的な3トップで、中途半端なウイングに置かれて本人はプレーの幅が広がると意欲は見せていたものの、うまく機能しなかった。やはりサッカーにおいて自分がやるべき仕事のイメージをきちんと描けるということは重要なのだ。これは磯貝についても言えることで、前のチームではトップの位置で使われることが多かったようだが、今の浦和が彼に求めるものは、攻撃的MFとして司令塔の役割を果たすことである。初スタメンで彼の持ち味もさらに活かされたことだろう。
相手はリーグ1年目で連敗中の神戸とはいえ、きちんとしたフォーメーションで臨んだ試合をきっちりとったことが大きい。調子のいい選手を使いたいのはわかるのだが、それはこの基本の布陣を崩さない範囲で行われるべきである。福田のスタメン落ちも勝つためにはしかたのないことだ。
次節は鹿島戦。昨年雨の国立で涙をのんだ相手だ。鹿島・柏の試合を少し見たところ、彼らは確かにいいチームだが先制点を取れずに自滅していた。去年まで実践してきた前線からの速いプレスを心がければ、いけるでしょう。私自身、テレビだけど久しぶりの観戦となるゲームでホーム初勝利を見たいなあ。
そろそろ暢久を出してくれてもいいよなあ。監督頼む。彼は本番のゲームでいいところを見せてくれるんだぜ。

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