1997年4月アーカイブ

どうしてしまったのか。1年半ぶりのホーム3連敗。この5ゲームで2勝3敗とはいえ、勝ったゲームは相手の自滅によるもの。自分たちのゲームというのは一度もない。それはやはり3トップという戦術に問題があると私は思うのだが。これまで一貫してやってきた3・5・2の形を崩しての布陣に選手も対応しきれていないのではないだろうか。
バウアーが中盤の底である程度機能した第1節の横浜M戦では、組織的な攻撃が何度かできた。しかし彼が欠場してからは中盤をうまくつくれず、FWの枚数を増やして突破に頼る状態。これではプレーにむらができるのは当然と言える(しかもバウアーは退団の方向で話が進んでいる)。ウーベが抜けてしまい、中盤に攻撃の起点となるキープレイヤーがいないことも問題である。堀が時折見せるサイドチェンジは非常に有効で、彼も頑張っているのだが、ゴールに向かっての球出しとなるとインパクトは弱い。また、岡野のウイングバックなどもってのほかだと私は思う。ウイングバックをしっかり置き、サイドからの攻撃パターンをきちんと確立すること、縦パスを出せる選手として磯貝を有効に起用すること、この2点が今の脱線してしまった状態を修復するための策であろう。もう1度「浦和のサッカーのやり方」の基本的な部分がどのようなものであったかを思い出して欲しい。
このように考えれば、右のWBに山田暢久を起用することは必然のように思える。彼の果敢なオーバーラップが見たくてしかたない。

ついに福田がリーグ戦に復帰。その試合を見事に飾った。ポジション的には3トップの真ん中で、少し下がり目から最前線へのパス供給を中心にした動きだったそうだ。福田の復活はうれしいし、このポジションもうまくこなしたみたいだけど、福田のイメージはやはり「ストライカー」であり、一番前で勝負して欲しいと思うのは私だけではあるまい。それは得点力不足という不安を解消するためにも、彼自身が代表チームのユニフォームをもう一度手にするためにも必要なことであると思う。ただし、この試合で久しぶりのフル出場をした大柴やU-20代表候補になった永井も、現段階では福田と同じくらいの可能性をもっているわけで、これは監督の采配に注目したいところ。これは他のチームから見たらかなり贅沢な悩みだろう。
それから磯貝がレッズの一員としてリーグ初登場。私の中では彼がうちのユニフォームを着ているのにまだなじめないが、今のところ攻撃陣が組織的な攻めの形をいまいち表現できていないので、今後の彼にはかなりの期待を寄せている。ただし、私の印象ではプレーにかなり波があるので、今回のように途中出場で集中してプレーさせるのがいいのではないだろうか。
各種の報道ではこの試合は中盤を支配して完全なレッズペースだったという。格下相手ではあるがこの快勝で勢いにのってほしい。それにはFWやWBの選手起用がかなりの影響を及ぼすだろう。次の試合の監督の采配が非常に楽しみだ。

私が懸念していた3トップ体制はやはり機能しなかったみたいですね。監督のコメントでも「ウイングバックの攻撃参加が少ない」というのは、まさに私が書いた通りの結果になってしまった。若くて活きのいい選手を使いたいというのは大いに結構なことなのだが、バランスを欠くような起用方法は良くない。若い選手を使った時は勝つことによって自信を持たせなければならない、というのは帰納的に理解していると思うのだが。
我々は過去に「いいゲームを見せてくれさえすれば・・・。」という姿勢でサポートした経験を持っている。しかし、今は状況は全く異なる。各チームとも観客動員数が減少する中、我々レッズが現在も駒場を満員にできるのも、ここ2年程の間にチームが優勝争いに絡む結果を残しているからに他ならないと私は思う。
私はどんなに泥臭いサッカーでもいいから、勝ちにいく姿勢を選手たちに期待したい。勝ちたいという気持ちをもつからこそ、技術は向上し、その集合が「おもしろい」サッカーを生み出すのである。
福田も次から復帰予定だし、生きるも死ぬもここが正念場だ!みんなでがんばろう!!

とにかく勝ちました。西野の初ゴールというところがしぶすぎる。観戦していないのでわかりませんが、またしても前半は何もできなかったようで、このエンジンのかかりが遅いのはどうにもならないのだろうか。それとも基本的な戦術の見直しが必要なのでしょうか。FWにいい人材が出てきたことはうれしい限りです。しかし3トップにすると、ウイングバックのオーバーラップによって攻撃に厚みを出していたのが、前3人による強引な突破にかけなければならず、あの鳥肌が立つほどの波状攻撃が見られなくなってしまうのではないかと懸念しています。第1節では永井が好調で少し下がり目のところでキープし、うまくためを作っていたのでなんとかなっていましたが。この試合はどのような攻撃を見せたのでしょうか。
次は国立での広島戦です。このままいくと福田は攻撃的MFでの登場となるのでしょうか。本当ならば福田本来の位置であるトップでやってもらいたいものですが。

ホームで開幕を迎えた、我らが浦和レッズ。左足からいくつもの魔術を披露してくれた、ウーべ・バインがチームを去り、新たな戦力としてディフェンシブハーフを務めるオーストリア代表バウアーを迎えた。さらにルーキーコンビのDF田畑とFW永井がスタメンを飾り、いつにも増して真紅に染まり上がったスタジアムの中での新たなスタートとなった。
理想の展開は、早い段階でのプレスから中盤でボールを奪い、バウアーあるいは土橋がサイドにボールを散らして岡野と永井へのスルーパス、またはサイドからのクロスを落としたところを2列目の堀がたたく、というのを想像していた。また相手のマリノスは去年までは井原から縦1本という単調な攻撃で、特にディフェンスに問題はないように思われた。
しかしいざ試合が始まると、この理想の展開を逆に相手にやられて簡単にサイドからのオーバーラップを許し、何度もピンチを迎える状態。そんな不安定な状態の中、9分には城にバックラインがつられたところの裏をつかれてもったいない失点。そして24分にはハーフライン付近までラインを上げていた裏に城に走り込まれてさらに失点。あまりにも簡単に裏をとられて走り負けるディフェンス陣。なぜかこの日はギドがバジールが簡単に抜かれてしまうような場面が多かった。一体どうしたというのだろうか。だいたい前述のようなカウンター気味の速い展開をつくるにはベースとして堅い守備が存在していなければならないのに。
そういうわけで前半はやられ放題だったわけだが、一人気をはいたのがルーキー永井。堅実なボールキープからの果敢なドリブル突破には、「こいつはすげー!」の連発。代表チームのディフェンスの要である井原、小村といった連中をいとも簡単に切り崩していくプレーは痛快だった。前半最後のプレーでもペナルティーエリアぎりぎりの地点でもらったボールを、一度内側に切れ込んでシュートと見せかけてサイド側に切り返して井原を置き去りにしたところでシュート。これはミートしなかったが、岡野がきっちりつめてフィニッシュ。この終了間際の得点が後半の良い展開につながった。
後半は精彩を欠いていた杉山に代えてFWの大柴を投入しての3トップ。このケッペル新監督の大胆な作戦に最初は、いきあったりばったりでうまく機能しないのではないかとはなはだ疑問であった。しかしこの攻撃的布陣が大当たり。3人のうち1人が少し下がり目の位置でボールを受け、ためをつくって縦横に流す戦法が見事にはまった。さらにバウアーがうまく流れに絡み始め、後半は完全にレッズペース。そして岡野の突破から得たほぼ正面のフリーキックを、バウアーがちょこんと浮かせたボールを堀がダイレクトでボレー。これが壁の間をうまく抜けて同点ゴール。それからレッズが再三のチャンスをつくりながら決定打がでない状況となり、もはや逆転は時間の問題で、この試合はもらったと思ったが甘かった。攻め続ける展開からふっとディフェンスラインの裏に縦のロングボールが蹴り込まれ、またしても城のスピードについていけずに、あっさりと失点。その後もいい形から堀のミドルやギドの強烈なヘッドが飛び出すも、ゴールに嫌われた。そしてタイムアップ。ついに勝ち越すことはできずに終わった。
後半は実にいい試合を見せてくれたが、それではなぜこれが前半からでないのか。厳しくいえば、何かきっかけがないと自分たちのペースがつくれないのは去年と変わっていない。確かにこの試合はマリノスのほうが出来過ぎという感じはあるけれども、前半からもっとボールを追いかけて激しいチェックでボールを奪う気迫がでていれば、早い段階で自分たちのペースにもっていけたのではないか。去年のオジェックは上位4チームが目標といっていたが、今年は優勝を狙うチームであると私は思っているし、レッズにはそれだけの力があると信じている。おもしろい試合ではあったけれど、こういう試合をものにしてこそ優勝が見えてくると思う。
ルーキー永井を見習って次は前半からもっとアグレッシブなサッカーを期待したい。とくに今回のディフェンス陣はちょっと情けなかった。リーグ最小失点というタイトルは今年もとってしかるべきなのであるから、今回のような点の取られ方はもう見たくない。とにかく走り負けないサッカーを期待しよう。

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