□'96 J-LEAGUE 22nd -- at Yokohama M.

我々はスピード豊かでタフで勇敢な選手たちに頭を下げなければなるまい。少なくとも私は選手たちに声援を送りながらも、このような日が来ることを疑ったことがあるからだ。

レッズ、創設4年目にして初の首位奪首!

昨日も累積警告、負傷でメンバーを欠き、しかも広瀬が体調不良で欠場。前節、初出場ながら仕事をきっちりこなした内舘が先発出場となり、さらに若いメンバーで臨んだ。混戦のリーグで2位ながらもはや1敗もできない状況のこの試合。内容も前節同様苦しいものになるだろうと私も緊張した。

キックオフ直後、多少押し込まれた感があったが、トップからきっちりとプレスをかけ、どちらが中盤を制するかというところの、前半7分。右サイドにながれた岩瀬から、ダッシュで駆けてきた福永がもらって、ドリブル突破からシュート。強引に奪いにかかった井原がそれを倒してPKを取った。蹴るのはギド。PK不得意は証明済みのギドだが、腕につけたキャプテンマークにかけてシュート。気迫がキーパーの手を弾き飛ばしてのゴール。

先取点で流れにのりたいところであったが、そこは「腐っても」マリノス。代表2枚のDFを土台にした守りは、なかなかフリーのスペースを与えてはくれなかった。岡野にボールを集め何とか切り崩しにかかるも、五分の展開。土橋、福永も何とかしたいという気持ちが表れか、走りまわるもプレスで潰される。逆にこちらの守備も、ギドを中心に、田口がアグレッシブなアタックで敵の糸口を断つ。久々にストッパーにまわった山田も無難に右サイドを封じた。(しかしながら私はもう山田のストッパーを淡々とこなす姿を見たくない。彼の右サイドのオーバーラップはすでに浦和の大きな武器の一つであり、サポーターにとってはスリリングなショウでもあるからだ。)

一進一退の好ゲーム。得点は入らずとも前節とは違って、緊張の連続が続き、非常に迫力のある試合となった。

先取交代もなく、後半開始。開始直後の10分以内に得点できればと期待するも、前半の流れがそのまま続く。膠着状態が続き、試合も徐々に強引さを増していく。前半はほとんどなかったレフリーの笛が途端に多くなった。イエローカードも続出。優勝争いの中での出場停止がいかに痛いものか、前節、今節と身を持って知っているだけに頼むから落ち着いてくれと祈った。(両チームともラフプレーがなかったとはいわないが、今回の主審は時代の流れに逆行して何かにつけてすぐに笛を吹いた。一番落ち着いていなかったのは主審ではないか?)

両チームともに段々と中盤のプレスが緩み、早い攻めの応酬。ラストの15分はマリノスが攻撃、浦和がカウンター1本となる。そのカウンター1本が何度か形になりはしたが、この日前節に続いて完調ではなかった大柴が、立て続けに外す。最後はマリノスの猛反撃。CKからのヘッドがゴール枠に吸い込まれ、ギャーと叫んだが、そこには岩瀬が立っていた。ボールは弾かれ転々と転がりノーゴール。その瞬間、ゲームを終えた選手は知らなかったであろうが、浦和はついに首位に浮上した。一度開幕戦の大勝で得失点差でトップに立ったことはあったが、完全なトップは初めだ。

周囲はトップに立つのが早過ぎたと、今の浦和を勢いだけの進軍だと思っているようだが、これはサッカーリーグだ。野球のように何勝何敗でいけば、というような打算はできない。1戦1戦が勝負であり、特にこのJリーグは1つ負ければそれまでの混戦なのだ。選手は心身共に厳しいとは思うが、順位など考えずに1試合1試合を確実にものにすることが大事なのだ。今の浦和のゲームは鹿島のそれに全く劣らず魅力的である。負けられないゲームで失点しない強固な守備も今回のように健在だ。我々サポーターは選手のモチベーションを高めるために全力を尽くさなければならない。今こそ考えられるすべての力を発揮して残りの試合をすべて勝つ。前進あるのみなのだ!!

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